ブロー成形とは

ブロー成形の材料

ポリプロピレン
PP汎用樹脂の一つで、一般にPEと比較して剛性が高く寸法安定性が良いとされています。また、透明性、表面平滑性、光沢が優れています。

ポリエチレン
PE汎用樹脂の一つで価格が安く、加工しやすい熱可塑性樹脂です。フイルムやボトル、自動車部品など、もっとも多用されています。

ナイロン
ポリアミドとも言います。汎用エンジニアリングプラスチック(汎用エンプラ)に属し、ガラス繊維などで強化された材料が自動車部品や工業製品用途に使用されています。

エラストマー
熱可塑性エラストマー(TPE)は一般的にはゴム状弾性に優れた高分子材料で、柔軟性があるので自動車のダクトなどに多く使用されます。

エンジニアリングプラスチック
金属代替が可能な高性能プラスチックの総称で、耐衝撃性、耐熱性、硬度劣化性に優れており、工業用成形素材として使用されます。
汎用エンジニアリングプラスチックを汎用エンプラとも言い、ポリアミド、ポリオキシメチレン、ポリカーボネートなどがあります。

ブロー成形

ブロー成形(中空成形)の歴史は、古くはガラス瓶の手吹き法までさかのぼり、1930年代より合成樹脂を材料に生産が開始されたと言います。
ブロー成形の分類として、射出ブロー成形や押出ブロー成形などがあり、押出成形の中でもダイレクトブロー、多次元ブロー、多層ブロー、エクスチェンジブローなど多様な成形方法があります。
一般的な成形方法として熱可塑性物質(樹脂)の加熱溶融→パリソンの成形→圧縮空気による膨張→冷却→製品の取り出しまでが一連の成形法です。

パリソン押出

ペレット(成形材料)を押出機に装着されたスクリューで溶融、混合、圧縮しクロスヘッドに押出 パリソン(円筒状の樹脂)にしてダイスコアより射出します。このとき、パリソンコントローラ装置を使い成形品の肉厚(樹脂の厚み)を均一にしたり、必要な部分だけ厚みをもたせたりします。この調整には高度な技術が要求されます。



型締エアー吹込み

押出機より射出されたパリソンを金型ではさんで密閉しパリソン内部に圧縮空気を圧入し成形品の形状を整え金型内部に設けた冷却回路を用いて成形品を冷却します。この工程が製品の良否を決める最も大事な工程です。このため金型の材質(亜鉛合金、アルミ合金、超硬ジェラルミンなど)やキャビティ(成形品が形成される彫刻面)形状、圧縮空気の吹込み位置(上吹き、下吹き、横吹き)など、十分に検討を重ねなければなりません。


型開き製品取り出し

金型で冷却された成形品を取出し、成形品外周にある余分なバリ(成形品からはみ出した樹脂)を取り除き切断や穴開けなどを行い完成品とします。
従来、人の手で行っていたこの工程をロボットを使い自動化することによりローコスト化し、安定した製品を供給するシステムが主流になっています。